こんにちは、2級ファイナンシャル・プランニング技能士のオットです。
投資にはさまざまなスタイルがありますが、今回は私の実体験に基づいて中長期的な資産形成の投資戦略について紹介します。
私の投資戦略は、投資信託・ETFを中心に分散投資し、今の生活の質を向上させつつ資産を増やすこととしています。
ちなみに、今回の記事でいくつかの株式投資が出てきます。それらの詳細は以下の記事に記載していますので、言葉の意味がわからない方はぜひご覧ください。
では、具体的に解説していきます。
投資を始めたきっかけと目的
投資を始めたのは、FIRE(Financial Independence, Retire Early)ムーブメントに魅力を感じたのがきっかけでした。
FIREとは、経済的自立を達成し、投資収益で生活しながら早期退職を目指す考え方です。私は仕事を辞めること自体が目的ではなく、投資で生活費を賄えれば、やりたいことを仕事にできると考え、投資を始めました。
現在は投資によって資産を拡大させている段階で、将来的に投資の利益で生活費をカバーすることを目標としています。
私の投資戦略とポートフォリオ
私の投資戦略の柱となるのは、以下の2つです。
資産拡大を目的とした米国インデックス投資
- 投資先:eMAXIS Slim 米国株式(S&P 500)をNISAのつみたて投資枠で積立投資
- 目的:長期的な資産拡大を狙う
- 投資先の選択理由:米国は世界経済の中心であり、今後も成長が期待されること、またこの商品はS&P500連動の投資信託の中でも低コストで運用できる優良ファンドであることから選択した。
- 戦略:利益で生活費を賄える規模になるまで売却せず、再投資で資産を拡大。米国株を中心にしているのは、過去数十年に渡って高い成長率をあげてきた実績があるため。
定期的に一定額ずつ購入するドル・コスト平均法を採用。価格が高いときは少なく、低いときは多く買うため、購入単価の平均を下げる効果が期待できる。
投資初心者はNISAのつみたて投資枠を活用し、優良ファンドに長期投資するのが最適と考えます。
配当金を目的とした高配当株・ETF投資
- 投資先:米国高配当ETF(HDV、SPYD、VYM等)、日本の個別株(中小型の高配当株)、日本高配当ETF及びJ-REIT(日本の不動産投資信託)をNISAの成長投資枠を使って投資
メインは米国高配当ETF - 目的:安定した配当金を得る
- 投資先の選択理由:米国高配当ETFをメインにしているのは、株主への利益還元の意識がアメリカの方が高く、かつ優良なETFが多いため。ただ為替の影響により米国株が割高な場合も少なくないので、そんな時は割安になっている日本企業にも投資している。
- 戦略:保有し続けることで、安定した配当金を獲得することが目的なので、配当利回り4%以上の場合、購入を検討。保有する株式の内、業界などの偏りがないように、割合を考慮しながら購入している。
配当金を目的とした投資では、積立投資は不向き。株価が高いときも購入することになり、配当利回りが下がるため。
現金と株式等のバランス
投資をしつつも、必要な現金は確保しています。現金の現状は以下の通りです。
- 年間生活費の50%以上を確保(急な出費や給与賞与が入らない緊急事態に備えるため)
- 現金は必要量だけ確保し、残りは全て投資に回す
- 現在、資産の18%が現金、82%が株式等
リスク管理として、現金+日本株、米国株に分散投資し、為替リスクや物価変動に対応
売却戦略と利益の使い方
投資信託の売却タイミング
私の投資は短期売買ではなく、長期保有が基本ですが、投資目的が資産成長から生活費確保に変わった段階で売却を考えます。
投資目的が生活費の確保に変わるタイミング:1年間の配当金と投資信託のリターンの合計が生活費を上回った時。ただし収入の不安定さを考慮し、予備資金の確保を続けながら徐々にシフトする予定。
過去数十年のS&P500の年平均リターンはインフレ調整後(物価上昇を加味した実質のリターン)で7%程度とされています。(あくまで平均なので、もっと利益を上げる年、逆にマイナスになる年もあります。)
生活費-配当金<投資信託のリターンとなれば、元本を削らず利益だけで生活できるため、利益分だけ売却していこうと考えています。
配当金の活用
配当金は生活の質を向上させるために活用しています(食事・旅行・寄付など)。
将来的には生活費の一部としても活用する計画です。
資産拡大のためには配当再投資が望ましいですが、投資の恩恵を実感することは、長期投資を続けるモチベーションにつながるため、ちょっとした贅沢を積極的に楽しむようにしています。現在の年間配当収入は日本円、米ドル合わせて約20万円まで成長しています。これがさらに成長すれば、ちょっとした贅沢だけでなく、生活費の一部を担い、より柔軟な働き方を実現できるようになると考えています。
長期投資で大切なこと
長期投資をする上では、以下のポイントが重要だと考えています。
信頼できる投資先を選ぶ
長期間の運用に耐えられる安定した投資先を選ぶことが重要になります。
投資信託
- 分散効果、運用コストなどを考慮して、長期保有できるものを選ぶ
- 投資先(連動するベンチマーク)が同じでも商品によって手数料が異なるため、低コストのものを選ぶ
- S&P500のように組み入れ銘柄が見直されるものは比較的安心だが、そうでない指数もあるので注意
個別株
- 安定した配当金又は長期的な成長が期待できるか、IR情報などを活用し経営状況等を確認する
値動きに惑わされないこと
投資信託にしても個別株にしても株価は短期的に大きく上下する可能性があります。それは中長期的な投資をするにあたり一番の障壁となり得ます。
- 一時的な暴落や急騰に動揺して不要な売買をしない
- 投資の目的を明確にして、意図した売買を行う
- 感情的な売買はNG
実際に私が株価の下落に直面した時は、安い値段でたくさん購入できるから、株価が回復した時に大きな利益になるなと考えながら、淡々と投資をしていました。これも信頼できる投資先に投資しているからこそできることだと思います。優良な投資商品は、何らかの原因(例えばコロナショックなど)で株価が下落しても、その後回復するものが多くあります。そのことから、中長期的な投資は、優良な投資商品を選択し、直近の値動きに惑わされず投資を続けることが大切と考えます。
まとめ
今回は、私の中長期的な投資戦略を紹介しました。
私の投資戦略まとめ
- 投資信託(S&P 500)で長期的な資産拡大
- 高配当株・ETFで安定した配当金を確保
- 現金と日本株及び米国株に分散投資でリスク管理
- 配当金は生活の質向上に活用し、投資のモチベーションを維持
- 投資信託の売却は生活費を賄えるタイミングで実行
投資は「何のためにやるのか?」を明確にすることが大切です。私の戦略は一例ですが、中長期的な資産形成を目指す方の参考になれば幸いです。
今後も、投資に関する情報や実体験から得た学びを共有していきますので、ぜひチェックしてみてください!
ではでは。。。
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