今回の記事を読んでもらいたい人
- 好きなことにお金をたくさん使いたい人
- お金を貯めたくても貯まらない人
- お金のことで今も将来も苦労したくない人
突然ですが、皆さんはお金に関する悩みはありますか?
将来のことを考えてお金に不安を感じている人や今のお金に不満を持っている人もいることでしょう。
- 無駄遣いしていないはずなのにお金が全然貯まらない
- 老後、お金に困らないか不安
- 今買いたいものがあるのに、お金が足りなくて買えない
- 節約なんてしたくないけど、周りに節約しろって言われて嫌になる
以上のようなお金の悩みを解消するために、初心者のためのお金の勉強として、お金が増える家計管理の考え方や家計簿のつけ方をこれまで解説してきました。お金の不安や不満を解消するために重要な内容となっていますので、是非ご一読ください。
今回はより具体的な内容として、家計の利益(つまり使えるお金)を増やすための具体的な方法について解説します。今回の内容を実践すれば、老後お金に困らないかといった不安や、節約ばかり考えたくないといった不満から遠ざかることができるでしょう。
この記事を読むとわかること
- お金を守ることで、消費のムダを減らしお金が残る状態を作れば、家計の利益を増やすことができる
- お金の悩みを解消するには、お金を沢山手に入れるより、お金を利益として手元に残すこと(つまりお金を守ること)が大切
- 家計の利益を増やすために必要な、消費の見直し方の具体的な手順
お金を守って利益を増やす
今回の記事の結論を先にお伝えすると、家計の利益(使えるお金)を増やす方法は「お金を守る」ことです。つまり消費のムダを減らしてお金が残る状態を作ることになります。
過去解説したお金を増やす家計管理の考え方が「収入-消費=利益」だったので、消費を減らすと利益が増えるのは当たり前ですね…
当たり前のことなんですが、これができていない人が意外と多くいます。この当たり前を実践することが将来に渡って非常に重要になります。
では、なぜ「お金を守る」ことが重要なのか解説していきます。
今回はサラリーマンの「秦 楽男(はた らくお)くん」を例に挙げて一緒に消費のムダを見直していこうと思います。「楽男くん」と一緒に手順を踏むことで、皆さんの利益も増やせると思います。お金に不安や不満がある人は、是非一緒に見直してもらえればと思います。
早速ですが、皆さんは自分の収入が少なくお金が足りないと感じた時、まず何をしようと考えますか?
お金が足りないなら、何とかして増やさないといけないですよね。
僕なら競馬かスロットで…
「楽男くん」はお金が足りないと感じた時、何とかして増やそうとギャンブルに果敢に挑む人のようですが皆さんはどうですか?
しかし、ギャンブルではお金が増えるどころか、減ってしまうことも少なくありません。お金が足りなくて増やしに行ったのに、減ってしまっては元も子もありません。
また、お金が足りないという悩みは、仮に収入が多ければ解消されるのかといったら、そうとは限りません。なぜならお金の守りが疎かな状態では、たくさん得たお金もどんどん無くなってあまり手元に残らないからです。
つまりお金が足りないという悩みを解消するためには、お金をたくさん手に入れることよりも手に入れたお金を利益として手元に残すことが大切です。なので消費のムダを減らすことで利益を手元に残すことが重要となります。
お金が足りないと、ついお金を増やそうと考えてしまうんですよ。
それでお金が無くなったことも数知れず…
お金の守りを強化することが大切なんですね!
「楽男くん」のようにならないために、お金を守る方法を見ていきましょう。
過去の記事でも書きましたが、消費は生活に最低限必要な支出です。そんな消費のムダを減らすための方法を、ここからは詳しく解説していきます。
消費の見直し方
さて、ここからは消費のムダを減らすために、金額の見直し方について解説していきます。
家計簿に関する記事でも触れましたが、消費は生活に最低限必要なものなので、基本的に金額をゼロにすることができません。なので、使用する金額を自分の満足度に見合う金額まで引き下げるという見直しを行います。
満足度に見合う金額というのは、全然お金を使わずけちけちした節約生活を送るというわけではありません。むしろ、満足できる分までお金を使うという方が感覚的には近いかもしれません。
満足できる分まで使っていたら、お金なんてすぐになくなってしまうよ!
「楽男くん」と同じ勘違いをしてしまう人もいると思うので補足説明します。満足できる分だけ使うとは、満足の基準を設け、その基準以上は使わない、その基準未満まで節約しないということを指します。この基準をしっかり設定できていれば、お金がすぐに無くなるなんてことにはなりません。
この基準を設けることは、お金を使わずけちけちした生活を送るよりも最初のハードルは高いです。なぜなら、ただの節約生活は思考停止させてお金を使わなければいいだけだからです。しかし、基準を設けようと思うと、消費を抽出し、満足度を見直し、満足できる金額と実際に使っている金額の差額をなくすという手順が必要になります。
この手順はなかなか大変な作業になりますが、これができれば必要以上にお金の不安を持ったり、けちけちする必要がなくなります。この後、手順を具体的に示していきますので、是非一緒に消費の見直しを始めていきましょう。消費を見直せば、心豊かに暮らせること間違いなしです。
手順1-消費の内訳を把握する
さて、まずは皆さんが消費として何にお金を使っているのか確認してみましょう。
例として「楽男くん」が普段お金を使っている消費を具体的に挙げてもらいます。贅沢品は含まないので、注意してください。
生活に最低限必要な支出を挙げるとしたら、こんな感じかな?
「楽男くん」に続いて、皆さんも消費を全て挙げてみてください。上に挙げたもの以外でも、消費として思いつくものは挙げてみましょう。
繰り返しますが、消費は生活に必要最低限必要な支出です。ですので、同じ科目でも消費と浪費に分かれるものがあります。
例えば食費です。同じ食べ物にかかるお金でも自炊のための食材や調味料は消費、外食やお菓子、お酒は浪費に当たります。他にも通信費のスマホ代は消費、音楽や動画コンテンツのサブスクリプション利用料は浪費に当たるでしょう。このようにしっかり内訳を見ていくことは無駄なコストを削減することにつながります。
消費と浪費の区別に正解はないので、上に書いた例も参考にしつつ自分の中で線引きをしてもらうと良いと思います。ポイントは生活に最低限必要なものか、生活を豊かにしてくれるものかという基準です。
手順2-消費の金額を把握する
さて、消費の内訳を確認したところで、次はその金額を見ていきましょう。金額を把握するためには、過去に自分が何にいくらお金を使ってきたか記録しておく必要があります。そこで必要なのが、前回の記事で解説した家計簿です。
今回はたまたま家計簿をつけていた「楽男くん」の消費の金額を見てみましょう。
消費と浪費を区別して記載したよ!
消費のひと月当たりの金額は上の図のようになっていたとします。この金額が「楽男くん」の満足度に見合う金額となっているのか、次の手順で見ていきます。
自分の消費の金額がわかる人は、その金額を書き出してみてください。まだ家計簿をつけていない人は大体の金額でもいいので書き出してみましょう。次の手順は金額を書き出していなくても実施できますが、金額があった方がより考えやすいと思います。
手順3-満足する基準を考える
さて、先程の手順で消費として何にどのくらいお金を使っているのか把握できました。ここからは各科目の金額が妥当か考えていきましょう!
そのために消費の科目に対して、自分(生活を共にする家族がいる場合は家族)の満足する基準を挙げてみましょう。
自分の満足する基準はこんな感じかな~
ひとつひとつ考えていくと、自分の満足する基準が見えてきます。この基準が明確になると、その消費の金額は妥当なのか判断できるようになってきます。
手順4-基準と現状のギャップを埋める
ここから、先程決めた基準と現状のギャップを埋めていきます。
例えば「楽男くん」の場合、満足する基準と現在の状況、消費の金額に以下のようなギャップがあったとします。
あくまで例ですが、結構なギャップが見つかったとします。これらを全て基準に合わせていくと、年間で約166万円(車検費用も含む)の消費のムダを削ることができます。逆にこれまでは、年間で166万円ぐらいのお金が守れていなかったということになります。
そんなにお金をムダにしていたなんて、ショックだ…
どおりで、お金がないと感じるわけだ…
このように手間はかかりますが、消費の金額を把握し自分の満足する基準まで合わせることで「楽男くん」のように大きな金額の節約ができるかもしれません。
しかしこの基準と現状のギャップを埋める際にはいくつか注意点があります。この注意点をきちんと知ることで、高い節約効果を得られることができます。ですので、ここからはギャップを埋める際の注意点を確認しておきましょう。
手順4.1-節約効果が大きい変更を優先的に考える
さて、消費の金額を満足する基準まで合わせる時の注意点として、まずは真っ先に見直すべき科目をお伝えします。
それは一度の変更で長期にわたって高い節約効果を示す科目です。そういう科目を見直すことは豊かな生活に直結します。
例えば「楽男くん」の例で挙げた4つの科目(家賃、通信費、交通費、保険料)は全て、一度変更するとそこからずっと節約効果が続きます。また、金額も大きいため節約効果は非常に高いでしょう。
一方、節約と聞くと多くの人が思い浮かびそうな水道光熱費(電気代、ガス代、水道代)はどうでしょう。こまめに節電・節水を心がけることは良いことですが、毎日意識して取り組まなければなりませんし、金額が小さいため効果は高いと言えません。こういう節約が好きでない人にとっては苦痛になるため、あまり優先的に考える必要はありません。(電気会社の変更等は、大きな節約が長期的に望める可能性もあるので、そうなると優先的に見直す科目と言えます。)
一度の変更で長く高い節約効果を示す科目の中で、取り組みやすいものからどんどん取り組んでみましょう。
スマホの契約変更はすぐに実施できるから今すぐやろう!
車は近々売りに出して、保険は本当に必要ないか確認してから来月には解約しよう!
家賃は今忙しくて引っ越しできないから、落ち着くであろう半年後を目標に引っ越しするぞ!
「楽男くん」のようにムダな消費は無理のない範囲で、少しずつ基準に合わせていきましょう。その際、周囲の意見に惑わされず、自分の満足度を見つめ直して消費のムダをなくすようにしましょう。
手順4.2-高すぎる消費は贅沢品
自分の満足する基準を見直すと、基準から逸脱した金額を支払っている消費は意外と沢山あったりします。これ以上、金額を下げれないと感じる科目もあるかもしれません。そんな時は、高すぎる消費は全て贅沢品として考えることも有効です。
例えばスマホ代ですが、今なら格安スマホを使うことで月2,000円程度で大した問題もなくスマホを利用することができます。そんな中、いつまでも格安スマホの何倍もの料金を支払うことは必要最低限のコストとは言えません。家族割等の都合で今のプランからは変更できないとか、様々な理由で今の金額より下げられないと考える人もいるかもしれませんが、その状況は格安スマホに変えた場合の金額と現在のスマホ代の金額の差額分だけ贅沢していると言えます。
そのお金を使って外食したり遊びに行くことも出来ます(つまり家計の利益として使用することができます)が、それより今のスマホを使うという贅沢を選んでいることになります。もちろん、他のことより今のスマホ(今のキャリアや料金プラン)のままでいることの方が生活が豊かになる・満足度が高いというなら間違っていませんが、そうでないなら満足する基準までコストを下げましょう。
僕はスマホ代よりお金を使いたい科目が沢山あるから、すぐにでも契約変更することにするよ!
スマホ代以上に、多くの人が贅沢しているであろう科目は、保険料です。こちらは説明しだすと長くなりすぎるので個別に記事を書きますが、「楽男くん」の例から分かるように、保険料の見直しは本当に生活コストが変わります。私も保険を見直す前は夫婦2人で年間100万円ぐらい(貯蓄型も含めて)かけていましたが、見直すことで現在は年間3万円未満までコストを下げることができました。何を見直したか、どういうことに注意する必要があるのか、細かく解説したいと思いますので、記事の更新を是非お待ちください。
まとめ
さて、今回は初心者のためのお金の勉強として、家計の利益を増やすためのお金の守り方について解説しました。結論として、家計の利益を増やす方法は、消費の金額を自分の満足度に見合うだけの妥当な金額に見直すことでした。
そのためにまず重要なのは、自分の満足度の基準を知ることです。家族と暮らす方は家族の満足度の基準を知るために話し合いをしてみてください。そうすればお金の無駄遣いについて確認でき、下記の利益を増やすことができるでしょう。
そして、満足度の基準と現状のギャップを埋めましょう。この作業は最初こそ大変ですが、成し遂げた後は生活が大きく好転します。特に節約効果の大きい科目から優先的に変更していくことで、日々節約のことを考えなくても高い効果を長期的に受けることができます。
消費が満足度に見合う金額になるように見直すことは、生活を豊かにする土台を作ります。これは大金持ちであろうとなかろうと同じだと思います。家計の利益を最大化することで、今と未来のために存分にお金を使うことができます。また、消費をコントロールし定期的に見直すことで、生きていく上での最低限の生活コストを把握することができます。そうすると将来のお金の不安もかなり解消されます。
お金をしっかり守って家計の利益を最大化すれば、節約のことをあまり考えなくても、お金が貯まるようになります。すると、お金の不安や不満はどんどん小さくなっていきます。是非、一緒に家計の利益を増やしていきましょう。
ではでは。。。
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